PERSONA MOON

　ヒロミちゃんの攻略１２日目まで終了です♪
なんだかストーリーが学園祭からヒロミちゃんの裏の顔面メインになってまた学園祭に戻っていくようですが･･･学校版只野仁･･･と内心突っ込んでしまったのはここだけの話しでｗｗ
相手が先生なだけに主人公ちょっと健気な感じ（？）になってるんでしょうか、しかもなんだかやっぱりと言うか足引っ張りまくってた気がします（＾＾；

１０日目∥聞かない・事情を説明する（スチル）

１１日目∥そんなことない・開けない

１２日目∥みんなと帰る・弘海ちゃんの元に走る

　突然の事で何がどうなったのかよくわからずバイクの後ろで頭の中を整理している主人公、マンションの前で話しをしていたら急に男がヒロミちゃんに襲いかかりバイクでその場を逃げ出した。
知らない道を猛スピードで駆け抜けその間目を閉じて背中にしがみ付いていたがここまで来れば安心と言ってヒロミちゃんはスピードを緩め、そこは学校から駅へ向かう途中の通学路でほっとして手の力を抜く。
少し余裕が出来てさっきの男が以前ヒロミちゃんに怪我させた人だよねと聞いてもなんでヒロミちゃんを襲ったのか聞いても答えが返ってこなくて代わりに家まで送ると言われ、それ以上聞くことが出来ずにしがみついたまま流れる景色を横目で見ていた。
家に着くと危ない目にあわせたくないからもうマンションに近づかない方がいいと言って走り去ってしまい、次の日授業を受けながら家に行った時の事を考えていて強いヒロミちゃんを心配するのはおかしな話しだけどまたあんなことがあって危険な目にあうんじゃないかと想像すると不安でたまらなくなる。
男たちが誰でなんでヒロミちゃんを襲ったのかがわかれば少しは不安も軽くなるかもとヒロミちゃんに聞いてみようと決意し、授業が終わってすぐに職員室に向かうとちょうどヒロミちゃんが出てきたところで話しをしたいと言うと場所を変えることになった。
今日はＧフェスの会議はなく準備室に入ると何気ない会話をしていたが昨日の事を聞こうとすると主人公の考えたウェディングドレスのデザイン画を目に止めて、いろいろあって忘れていた男性モデルの話しをすると生徒のイベントに先生がでしゃばるのもと言われるが主人公の頼みならと引き受けてくれる。
どうしてもっと早く言ってくれなかったのと言われてその為にマンションまで行ったと言うと途端に笑顔が消え、誰なのか教えてほしいと言うと詳しくは話せないけどまた主人公が襲われるような事は絶対ないから大丈夫と優しい笑顔を見せる。
不意にヒロミちゃんの携帯が鳴り画面を確認すると真剣な顔で廊下に出ていき聞こえてきた襲ってきた男という言葉に気になってつい聞き耳を立てていると今日の１７時に理事長室と、聞いても教えてくれないだろうと追い立てられるように準備室を出ると帰りのＨＲでねとヒロミちゃんとわかれる。
放課後、１６時半をまわり帰り支度をせずに廊下に出るとヒロミちゃんを狙う危険と襲う男達の事で頭がいっぱいで自然と理事長室に向かっていた主人公、普段ここまで生徒が来る事はなく中の様子を窺うが人の気配もないため外でヒロミちゃんを待つことにする。
しばらくして足音が聞こえヒロミちゃんかなと思ってると校長と教頭で慌てて隠れるところを探すが倉庫は鍵がかかっていて理事長室の扉が開いたため後先考えずに中に入ってしまい、二人が通り過ぎるのをじっと待つが立ち話を始めてしまったらしく時間は１６時５８分になり焦る。
ようやく職員会議だと立ち去る気配がしてようやく出られるとほっとしていると主人公が出るよりも先に理事長が来てしまったらしく近付いてくる足音に本棚の陰に隠れ最後まで見付からない事を祈った。
しばらくしてヒロミちゃんも理事長室に入ってくると何か話しているようでその中には主人公が襲われたときのこともありやっぱり偶然じゃなかったって事と思う主人公、話しが気になってつい身を乗り出しすぎて音を立ててしまい二人に見付かって頭が真っ白になり座り込む。
近付いてきたヒロミちゃんにどうしてここにいるのかと聞かれてぽつりぽつりと説明すると二人は静かに聞いていて、理事長は聞かれてしまったし一度は巻き込まれてしまったのだからとヒロミちゃんが理事長の以来で学校内外の問題を極秘で調べ解決してもらう仕事をしてることや男に襲われたのは今追っている事件の火の粉だと言う事、そしてこの事を知っているのはヒロミちゃんと高野先生と主人公だけだと言う事を説明してくれた。
後の判断は任せると言われてヒロミちゃんに職員室につれてこられると職員会議で他の先生は出払っているようで、深いため息をつくと理事長はああ言ったけどこれ以上深入りしてほしくない厳しい口調で言われ正直に不安だったからと言うと狙いは自分だから主人公が襲われることはないから安心してと言うヒロミちゃん。
自分の事じゃなくヒロミちゃんがまた危ない目にあうんじゃないかと不安だったと、強いのは知ってるし私が心配するような事じゃないのは分かってると言い終わらないうちにぎゅっと抱き締められていた。
主人公を守ることばかり考えていて自分が心配されてるなんて思わなかったと低く優しい声で言い、一番恐いのは主人公を傷付ける事だから自分の身も主人公のこともちゃんと守ると。
誰がいつ入ってくるか分からない職員室だったが腕を振り払う事が出来なくて優しさが伝わりなんだか心が落ち着く自分をごまかせず、もうそんな顔させないからと言う言葉に約束だよと自然に口にしていて約束すると言う言葉が嬉しくて誰かに見付かったら何を言われてもおかしくない状況だけど胸板に顔をうずめた。

　謎が多いなとは思っていたがまさか理事長の特命を受けているとは思わなかったためミーティング中ヒロミちゃんの姿を目で追っていて、恵人にポスターのメインをどうするか聞かれるがすぐに答えれず。
今年初ということでファッションショーをメインにする事になり教室でヒロミちゃんとポスターの原案を考えることに、なかなかいい案が浮かばずに集中力が途切れてしまい正面のヒロミちゃんに見とれて思わず手を伸ばそうとする。
視線を上げたヒロミちゃんと目が合い慌てて手を引っ込めたが心配そうに顔を覗き込まれて顔が赤いと指摘されてしまい、この前のことで一緒にいるのが辛いと聞かれ逆にもっと知りたいと思っていた主人公はついムキにそんなことないよと否定した。
確かにちょっと驚いたけどドラマみたいでかっこいいと場を和ませたくて目一杯明るく言うとドラマねと、困ったかだった顔だったのがふっと笑ってそれならなおさら首を突っ込まないでほしいとぴしゃりと言われる。
頬に触れながらあなたを傷付けたくないというその真剣な優しい目がどれほど心配しているかを物語っていて、何だか胸を締め付けられる思いでうんと言うと何かあったら真っ先に言ってほしいと言われ気をつけてねと言うともちろんよ約束したじゃないと言うヒロミちゃんはいつものふんわりとした笑顔だった。
パンと手を叩いて雰囲気を変えながらポスターの続きをやっちゃいましょうと言われ胸の想いを奥底にぎゅっと押し込め目の前の事に集中するが結局具体的な案はまとまらなかった。
ヒロミちゃんの知り合いのプロのカメラマンに相談すると撮影をしてくれる事になり校内のどこで撮影をしようかと相談しながら歩いてると理事長に呼び止められ、なぜか主人公も一緒にと言うことになり疑問に思いながら案内されたのは理事長室でドキドキしながら足を踏み入れると緊張しなくていいんだよと言われるがやっぱり緊張してしまう主人公、先日の件の報告をと言われヒロミちゃんは主人公には帰ってもらったほうがいいと言うがヒロミちゃんの仕事は極めて危ない仕事で法律も何も適用されない裏の仕事だから警察に駆け込む事も出来ないと言う理事長。
自分の身は自分で守らなくてはいけないから主人公にも話しておこうと思ったという言葉にでもと言いかけて口をつぐみ分かりましたと、主人公もいいねと言われて一段と気が引き締まる思いがして。
不正入学が大物政治家の仕業であることをつきとめたらしく孫を入れるためにかなり大がかりな買収をしたとヒロミちゃんが報告する。
この学校でも残念ながら買収された先生がいるらしく見当はついてるが証拠はなく外堀は埋めている状態だから近日中には片がつくと言う、これでと出ようとすると理事長が主人公のボディガードをするようにヒロミちゃんに言い主人公にも気をつけるように言われうなづくことしか出来なかった。
理事長室を出てほっとしたのも束の間声を掛けられて振り返るとＧフェスのメンバーが立っていてどうして理事長室から出てきたのか不思議そうに聞かれ焦ってしまう主人公だったがヒロミちゃんはさらっと理事長と共通の知り合いに撮影をお願いする事になったからその報告と言って笑ってみせる。
後日カメラマンが撮影に来てくれたが数枚撮ってはなにか違うと言って頭を抱えコーディネーターとして張り付いてる主人公が休憩にしませんかと言うと君だと衣装を押し付け中庭を指差し、状況が飲み込めずにいるとこんなすばらしい原石が近くにいたなんて気付かなかったなと肩をばしばし叩く。
つまりカメラマンは主人公をモデルに写真を撮りたいらしいがわざわざモデルとして来てくれた女の子達に申しわけないと断わろうとして、困ってるとヒロミちゃんにどうしたのと聞かれ説明しようとするとカメラマンは話を横取りしてどれほど主人公をモデルにしたいかを熱く語りだした。
主人公じゃなきゃシャッターを押さないと言うカメラマンに可愛いのわかるけどとため息をつきこの調子じゃ聞く耳持たないから頼みを聞いてもらえないかと、モデルなんて出来るか不安だったがうなづくとカメラマンはガッツポーズをして喜び彼女にしちゃいたいと肩に腕を回しヒロミちゃんに何言ってんのよと手をつねられた。
ヒロミちゃんが女の子達に事情を説明し主人公は衣装に着替えて撮影を再開、場所を移動しつつ撮影をしていたがモデルをやったこともなく予定すらなかったため心の準備がまったく出来ていなくて笑顔と言われてへらっと無理に笑うとカメラマンの口がへの字になる。
ヒロミちゃんが現場に顔を出してヒロミちゃんと思った瞬間フラッシュの光とシャッターの音がして振り返ると今の表情と言われるがどんな表情なのかわからず、考えずに感じなきゃと感覚的なことを言われてもさっぱりで緊張してるみたいねと言われてる間もシャッターのが音がする。
俺気付いちゃったよとヒロミちゃんを呼び何突然と言うとヒロミちゃんがいるとすげえいい表情するんだよと、自覚してない事を言われてそうなのかなと思いながら二人に注目されて赤くなる主人公。
カメラマンに立ち位置を指示されて言う通りにすると禁断の恋って言う感じで抱きついてと言われてそれはポスターにどうかとと言うとじゃあ緊張ほどくためにと、余計に緊張すると思うんだけどと内心思ってるとヒロミちゃんも自分がポスターに写るのはと渋り主人公のアップを撮るから恋する女の子の表情頼んだよと言われる。
断わったらポスターを作れなくなるかもしれないしやるしかないと嫌じゃなければお願いしますと声をかけるとため息をつきながら主人公こそ自分でいいのか聞かれ、迷う事無くヒロミちゃんだから大丈夫なのと頷くと一瞬表情が固まって不覚と。
とりあえず脇に腕を伸ばすと前に伸ばした手をどうすればいいのかわからず空を掴むと手はこっちとお腹の上に置きその上からヒロミちゃんの手に包み込まれ、温かなと思うと自然と背中に頭を寄せていて学校と言う事も生徒と先生だと言う事も一瞬忘れそうになりこのまま時が止まればいいのに思った時ＯＫと言うカメラマンの声が響いた。
我に返って慌てて離れるとそんなに拒否しなくてもといつものようにおちゃらけて悲しがって見せカメラマンと笑いあっていたが混ざる事が出来ずに赤くなる顔を隠すのに必死だった。
その時遠くからけたたましいクラクションとエンジンの音が聞こえ正体を確認するために校庭へ向かうとスーパーの駐車場で会った不良が数人の仲間と棒を振り回していて、思わず袖を掴むと大丈夫よと微笑んだあと不良たちに近付いていき襲い掛かる不良たちの攻撃をかわしながら急所を突いていく。
不良の一人が主人公に向かってくると抵抗する間もなく首に手を回しこれで反撃できないだろと言うとその汚い手で触ってんじゃねーよと前にも一度聞いたヒロミちゃんのドスのきいたこえが響き、人質にされたことより豹変振りに息を呑み主人公を捕らえてる不良が震えた声でこの女がどうなってもいいのかと言うが一瞬の動きの後地面にねじ伏せられていた。
さっさと出て行けというヒロミちゃんの目は冷たく不良たちはわらわらと逃げていき駆け寄ってきたヒロミちゃんに主人公はぎゅっと抱き締められ、心臓鼓動がつられるように早くなっていき恥ずかしさに耐え切れなくて大丈夫だからというと一瞬腕が強くなってから離れていき後ろからシャッターの音が聞こえた。
熱い抱擁というタイトルで写真展に出すと言うカメラマンを没収と言ってヒロミちゃんが追いかける、ほとんどの生徒が下校していた為不良騒ぎは大事にならずにすみヒロミちゃんが責任を取らされるかもと思っていたのでほっとする。
ポスターが届く予定の日、朝届くはずだったが放課後になっても届かず準備室で待っていようと中に入ると主人公宛の箱が置いてあり、ヒロミちゃんが来てから確認しようと思ってるとヒロミちゃんが入ってきて小包を持って差し出すとみるみる顔色が変わって小包を振り払い抱き寄せる。
どうして慌ててるのか分からなくて危険なものだったらどうするのと言うヒロミちゃんに危険とオウム返しに聞き、爆薬だったり致死量の毒が塗ってあるかもしれない今相手にしてるのはそういう相手だと言って今後は気をつけるように言われる。
怒ってるんじゃなく心配してるだけだと小包を慎重に開けると中には切り刻まれたポスターにこのままで済むと思うなと赤いスプレーで書かれていて、大丈夫だからと真剣な目で言うヒロミちゃんを見つめながらヒロミちゃんが支えてくれる側にいてくれるから大丈夫なんだと頷いた。

　学園祭まで数週間になり準備も最終段階に差し掛かって野外ステージでショーのリハーサルをしている。
大人数を指揮するのは初めてで中々大きな声が出せなかったがだんだん慣れてきてウォーキングの指導から演出の細かい確認や舞台位置の調整など大方終わりあとは目の前のことに集中するだけ。
リハーサルが終わってウェディングドレスのモデルの相手役として舞台に上がっていたヒロミちゃんがウォーキングはあんな感じでよかったか聞いてきて、参加者は大絶賛し主人公も指示を忘れるくらいカッコよくバッチリだったよと言うと指導が良かったのねと鼻先をつつき照れてしまう主人公。
この前の小包の事もあるし気をつけて帰ってねとと言われどきっとするがリハに参加してくれたみんなと帰れば大丈夫と自分に言い聞かせ、でも少し甘えてヒロミちゃんに送ってほしいという思いもある。
みんなと帰るから大丈夫だよと迷惑をかけたくなくて笑顔で言うと大勢なら大丈夫だと思うし暗くもなってないしと微笑んででも気をつけてねと肩に手を添え顔を覗き込む。
最初は大人数だったのが家が近かったり用事があったりでどんどん減っていきとうとう商店街手前の交差点で一人になってしまい駅前まで出れば大丈夫あと少しと言い聞かせた時道端に停めてあった黒い車のドアが開きわけの分からない内に男に引きずり込まれた。
ドアを開けようとすると車は急発進し隣の男を覗き見るがどうすることもできず恐怖で震えているとヒロミちゃんからの電話が鳴り、携帯を寄越すように指示され切られるんじゃないかと思いながら差し出すと電話に出てある住所を言ってから切ってしまう。
車が停まったときあたりはもう真っ暗で連れて行かれたのは田舎の廃校、背中を押されながら恐怖で足がすくみ思うように前に進めなくてよろよろと歩き、教室に入ると教壇に誰か立っているのが見えて目を凝らすとＴＶでも見たことのある政治家だった。
政治家は自分が不正入試の関係者の一人だと言うことをさらっと言いどうするつもりか勇気を振り絞って尋ねるとさてどうしようかねと言って静かなる。
すぐに軋む廊下を駆けてくる足音が聞こえ一番聞きたかった声が響き男たち身構えたが政治家が制する、とっさに立ち上がってヒロミちゃん元へ走り腕にすがりつくと背中を優しく撫でてくれて政治家が二人に聞いてもらい事があると言うと汚い取引なら願い下げだと。
主人公が巻き込まれたのは私設秘書の暴走だと頭を下げるがヒロミちゃんはまだ警戒したままで不正入学の件も終わりにし君たちにも手は出さないと言うが簡単すぎて違和感を覚える主人公、不安に思った瞬間背中を強く押されてよろめき転ばないようにバランスを取りながら振り返ると後ろから襲ってきた部下の蹴りを避けてお腹に拳を食らわせたところだった。
こんな猿芝居で油断させたつもりと言うと他の男たちも怒りをあらわにして襲ってくるがヒロミちゃんはギリギリのところでかわしながら反撃していき、部下の一人が主人公に向かってくるとすかさず間に入ってかばってくれるが不良の時とは違いかなりきつそうで。
いつの間にか後ろに回っていた部下の一人に拘束され名前を呼ぶとヒロミちゃんが振り返りその隙に蹴りを入れようとしているのが見えて嫌と反射的に目を瞑る、直後にガラスの割れる音が聞こえて恐る恐る目を開けるとそこにいたのは高野先生で窓付近にいた部下を一瞬で締め上げるとみんなが気をとられているうちに拘束していた部下の腕を捻り上げて解放してくれた。
二人は背中を預けるようにして残った部下も次々に倒していき教室の隅で二人の戦いを呆然と見てると政治家と部下たちはこれで済むと思うなよと言い捨てて逃げていき、高野先生に大丈夫かと名前を呼ばれてハッとしはいと言うと俺の仕事は終わりだ先に帰ると。
バイクに乗りちゃんと捕まっててねと言われてためらいがちに腰に腕をまわすと細いけれど背中はしっかりしていて思わず強く抱きつくと温かくて心の底から安心する、廃校から遠ざかりさっきまでの恐怖が嘘のように溶けヒロミちゃんが先生だろうと元暴走族だろうと関係なく近くにいるだけ安心できてこうやって抱きついていられるのは今だけなのかもしれないけどこの瞬間なら誰にも咎められないと思う。
家の近くでバイクを降りると家の中まで送っていくと聞かれて首を振りながらメットを帰すとヒロミちゃんもぎこちなく微笑み、大変な目にあわせてごめんなさいと言うヒロミちゃんにううんと言うとこれからも全力で守るわ大事な人だからと言われ大事な人と思いながらそれ以上何も聞けず玄関のドアを閉めるとバイクの走り去る音が遠ざかっていった。
数日後、あの大物政治家が捕まったというニュースが流れていたが不正入学とは関係のない別の汚職事件の事でこれでもう大丈夫なのかなと思いそのことをヒロミちゃんと話したかったがタイミングが掴めず、帰りのＨＲが終わって声をかけようとするとヒロミちゃんからこちらに来て浮かない顔で理事長室に呼ばれていると。
政治家の件の報告をしこれで幕引きになると思いますとヒロミちゃんが言うとそうもいかないと一枚の紙を見せそこには清嘉学院には元暴走族の教師がいて女子生徒と関係まで持っていると大文字で走り書きしてあり、教師全員の家に届けられまだ怪文書扱いだが庇いきれない事もあるとこれからの行動はくれぐれも気をつけてくれたまえと背を向けた。
屋上に行き話をしていると顧問であり担任と言う関係だから認められる部分はあるだろうけど少し行き過ぎていたかもしれないと言って背を向けるヒロミちゃんの背中を抱き締めたい衝動に駆られる。
ヒロミちゃんがどう思っていようと先生だろうと関係ない私はヒロミちゃんが好きと思う主人公、でもきっと困らせて人生をめちゃめちゃにすると伸ばしかけた腕を下ろしてフェンスの向こう側を見ている後ろを気付かれないように屋上を出て行こうとする。
ドアを閉めるとき名前を呼ばれたが振り返りたいのを我慢して諦めなきゃと階段を駆け下り、一人残されて追いかけることもできないとはねと自重気味に呟くヒロミちゃんの言葉は誰の耳に届く事無く秋風にさらわれていった。

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