PERSONA MOON

　学園祭が終わり後片付けや事務処理がようやく落ち着いてきた頃、授業の合間の休み時間に主人公を呼ぶ明るい声が久しぶりに教室に響いた。
太陽みたいに明るい髪の色に明るい笑顔を見るだけで胸が高鳴る主人公、みんなが眩しそうに希太を見つめる中少し緊張気味に話しかけるとしばらく黙ったままにこにこと主人公を見つめ今日もかわいいなと。
クラスメイトにラブラブだねと言われ上機嫌な希太に対して真っ赤になりながら廊下へ押し出すといやなのかと聞かれて恥ずかしいと、じゃあ今度から気をつけると言ってくれるが本当に分かってるのかなと思ってしまう。
そういえばと用件を聞くと学園祭の準備とか関係なく出かけるのはなかったから放課後デートしませんかと言われて行きたいと笑顔で返事する。
繁華街へ行くと高校生カップルが多く腕を組んだり手を繋いだりしていて希太もはいと手を伸ばしてくるが急なことで恥ずかしさに戸惑っていると待ちくたびれたと言う表情で少し強引に腕を引き寄せた。
少しバランスを崩して前のめりになるが希太が体を支えてくれて好きだよと耳元でささやかれ体温が沸騰しそうなくらい上昇する。
付き合ってから初めて繋ぐ手は今までよりもどきどきしてすごくホッとし、愛情がめいっぱい伝わってくるようで少し前を歩く希太の後姿を見つめてほっそり微笑んだ。
連れてこられたのは大和と以前勝負したゲームセンターで以前はダラックマに顔が隠れてしまったけど今度はちゃんと撮りたいなと思いながらプリクラを見ていると撮りたいと聞く希太、うんと答えるとじゃあ撮ろうと笑ってコーナーへ向かう。
落書きブースでスタンプとか押していると希太に肩をつつかれて見ると好きだよと書かれた落書きの文字、返事はと言われて口で言うのが恥ずかしくて私もと書くとありがとうと唇にキスした。
次に連れてこられたのは自然公園の外れで人気のない小高い丘の上、薄暗くなってきた空には星が瞬き始め町にはネオンが灯りだし遠くにはアルバイトした遊園地の観覧車が見えた。
キレイとこぼすと自慢げにオレのお気に入りの場所で好きな子が出来たらここに一緒に来るのが夢だったと言う希太、私が始めてと聞くと頷いて主人公が始めてできっと最後だと。
最後と聞き返すと主人公以上に好きなる子はいないと冗談でも恥ずかしいような言葉を大真面目に言われ笑ってごまかそうとするが真剣な顔を崩す事無く本気だよオレと。
名前を呼ぼうとしてキスで遮られ顔を覗き込まれるとオレがどのくらい好きかわかってないでしょと言われわかってるわかってないの押し問答になる。
どれだけわかってないか教えてあげると言われてベンチに座ると後ろから大切なものを包むようにとても優しく抱きしめられドキドキで何も言えなくなってしまう。
耳の後ろでいつもより低い声がして同時に首筋に唇が触れ初めての感覚が体の中を駆け抜け足が震える、好きだよと首筋から耳のあたりまでゆっくりキスする希太に体温がどんどん上がっていき。
名前を呼ぶとなにと耳元で声がすると同時に耳に温かくて柔らかい唇が触れるのがわかり体をよじると耳元で耳が弱いんだかわいいクスッと希太が笑って何回もキスする。
ダメ、ストップと止めるとどんくらい好きかわかったと聞かれて頭が真っ白なままこくこくとうなづくとよろしいと言って希太は主人公を解放した。
もっとしてほしそうだったんだけどと意地悪に微笑む希太は学校ではしゃいで元気に走り回ってる姿とは別人みたいに大人っぽくて男の人で、そんなことないもんと赤くなってうつむくとまた抱きしめられた。

　メンバー紹介の後、バンド名の由来を話す希太の声を聞きながら名前を考えた日の事を思い出す主人公、ライブを開くにあたって欠かせないメンバーがもう一人いると主人公を紹介する希太がまっすぐ見つめる。
自分には主人公が必要なんだとステージを下りてこちらへ向かってくる希太のほうへふらっと引き寄せられるように近付こうとすると腕をつかまれ、振り返るとそれは幸人であいつらといてもいいことはない教師から目を付けられ今後も色々な事件に巻き込まれると掴む手に力を込めて引き止められる。
一度しか言わない行くなと行くならこの場で生徒会は辞めろと見たことのない切なそうな表情をする幸人、名前を呼ばれてそちらを見ると希太が観客をかき分けて近づいてくる。
絶対に辞めないという約束を破り辞めてからは避けることしか出来なかったのに希太は全力で主人公に向かい必要としてくれてる、希太が好きという気持ちはどうしたってごまかせず一度目を閉じてから幸人に向き直るとバカでいいと言う主人公。
手を離しながらもう少し賢いかと思ったが見当違いだったようだという幸人にＧフェスが希太が好きだと頭を下げると知っていたと、えっと顔を上げたときもう一度呼ぶ声が聞こえて振り返ると希太が傍まで来ていて差し出された手を迷うことなくとった。
ライブが終わりそのあとの仮装パレードも大盛況で終着点につくといっせいに花火が上がり始める。
希太と二人でそれを見ながらやりたかったこと全部叶ったねと言うとまだ一つだけ残ってると言う希太、何か聞くと後でと言われて魔法がかった一日が終わり簡単な片付けの後校庭に連れてこられる。
校庭には電飾の消えたパレードのもう一つの主役だった馬車がひっそりと置かれていて連れてきたかったのはここと聞くと馬車の前に膝まづき姫一緒に乗って下さいますかとうやうやしく手を差し出す。
おおげさと照れて笑うとじっと見つめておおげさじゃない自分にとって姫は主人公だけだからと、おれの姫になってくれるなら手を取ってと言われてはいと手を重ねる主人公。
馬車に寄り添って乗ると動くはずの無い馬車が動き始めて驚いていると後ろから孝介と大和が押し前を良く見ると恵人や穣、Ｇフェスのメンバーが馬車を引いてくれていた。
今日何度目かの涙が一筋零れると幸せと聞かれうん幸せと答えるとその幸せそうな顔がまた見たかったと言う、またと聞き返すと遊園地のパレードを見たときの主人公がすごくいい顔していたからとうなづく希太。
見られたら言おうと思ってたことがあると深呼吸してから主人公が大好きだと、はじめてじゃないはずなのに男らしい熱っぽい視線に赤くなっているとぎゅっと勢いよく抱きついてきて大好きを連呼する希太にドキドキしすぎて好きとやっとのことでその言葉を搾り出した。
少し離れて顔を覗き込みながらもう一度言ってと言われ好きですと口にした瞬間強く優しく何度もついばむみたいに唇を塞がれ、どんどん思考がふやけていくみたいだと思ってると聞き覚えのある罵声がとんできた。
いつのまにか馬車は校庭を１週し終えて恵人がずんずんと近づいてくると人に馬車を引かせて何してると希太の頭を叩く、申しわけなさと見られたと言う恥ずかしさで主人公は俯くが希太は好きだから仕方ないとケロッとしていてほっといて帰るよと棗が恵人を連れに来た。
礼は希太にあとでたっぷり払わせると皆が先に帰り馬車に二人きりになるとどちらからともなくキスをし、やだって言ってももう離さないから覚悟してといつもより大人っぽく笑う希太にドキドキしながらも隣にいつまでもいたいと思う主人公だった。

１３日目∥時々そう思う・嬉しい（スチル）

１４日目∥大丈夫・無言

１５日目∥選択肢なし

　学園祭に向けて最終報告をする希太にライブだけじゃ物足りないと言う恵人、力を入れてきただけにショックを受ける主人公だったがちょっとやりたいことがあるという希太。
仮装パレードやマーチングバンドにミスコンなど色々考えていたらしく驚く主人公、予算はだいぶ余裕があるらしく今から吹奏楽部にマーチングバンドを頼みに行って間に合うのかと言われると大丈夫とキラキラした笑顔で頑張ろうなと主人公に言う希太に頷いた。
吹奏楽部へお願いに行くと今からじゃ無理だし明日もどうなるか分からないと言われ、風邪が流行ってしまいサッカー部の応援が出来ないと言うことで急遽ドラムやギターやベースで参加することに。
学園祭に関してはまだわからないと断わられたが楽しそうな主人公、パレードの事を言うと遊園地にいった時に考えていたんだと言われて素敵だったもんねと思い出してるとその顔が見たかったと。
主人公の笑顔を見ると力が出てくるし明日は惚れ直すくらいにいい演奏して見せるからと、家に着くと主人公の家は近いよなと言われそうかなと言うと楽しいからそう感じるのかもという希太。
そう思わないと聞かれて時々と言うとちょっと不満そうにする希太にドキドキしたりとかで長く感じるときもあるからと恥ずかしそうに言うと俺もあるかもと。
次の日は見事な晴天で吹奏楽部の部長に挨拶をしていると京一が現れ、こんな奴らに助けを求めるなんてそこまで人手不足なのかとこちらを睨みながら実態調査をしなければいけませんねという京一に希太は絶対見返してやると意気込んでいるが部長さんはいたってマイペースに接している。
演奏は思った以上の出来でメンバーもやりきったと言う感じで満足そうにしていると部長は嬉しそうにお礼を言ってきて、マーチングバンドの方ももちろん引き受けると言う。
身代わりの早さに希太も呆気に取られていたが予想通りだと言い孝介に明らかに固まってただろうと突っ込まれている。
遠くに幸人の姿を見つけて何か言われるのかなと身構えるがこちらを見据えているだけでその目がいつも以上に冷たくて嫌な予感がする主人公、帰り道幸人のあの目やすべてが順調過ぎて不安になっていると希太に抱き寄せられて主人公は俺が守るから俺の前で無理しないでと。
抱き寄せたまま希太が何かを言おうと口を開くとちょうど電話がかかってきて、さっき言いかけた事は学園祭が終わってからと言って帰って行った。

　学園祭まであと数日となりラストスパートで早めに学校へ来た主人公、野外ステージやパレードの準備で毎日忙しい。
希太が今日もかわいいと主人公の頭をポンポンするので内心ドキドキの主人公、前にも増してこういうことを言うようになったと思う。
本当はドキドキしてるでしょと言われてさっさと先に行こうとする主人公を追う希太、２人で笑いながらこの前の不安はすっかり忘れていた。
学園祭３日前になり１人生徒会室に幸人から呼び出しを受けた主人公、話しは野外で行うライブの事で近隣から苦情が来ているというもので苦情がある以上学園祭を中止にせざるを得ないと言う。
どう反応していいかわからず固まって青ざめる主人公に幸人は交換条件としてＧフェスを辞め生徒会に入るなら苦情処理に力を貸してもいいと言われ、頭が真っ白で規定人数枠がと言っても自信満々に特例として認めると言う幸人に譲る気がないことを思い知る。
Ｇフェスと学園祭の立場をよく考えて明日返事をしろと言われ廊下へ出ると希太の声に泣きそうになる主人公、大丈夫だよと精一杯笑うと風邪かと聞きながら顔が近付いてきて思わず目をつぶるとおでこがくっ付く。
勘違いにホッとしながら今日は練習にいけないかもというと無理するなよという希太に胸が痛む主人公、次の日考えがまとまらないまま登校すると泣きそうで希太たちを避けるように教室へ行く。
放課後迎えに来た希太に先に行っててと言って生徒会室へ向かうと中では幸人が迎えてくれてもう一度生徒会に入れば学園祭の開催は認めてもらえることを確認し主人公が入ると答えると幸人の表情がゆるんだ気がする。
どういう事だよと希太が飛び込んできてその後ろから孝介と大和も入ってくると主人公の様子がおかしいからと追ってきたという。
険しい顔で幸人を睨む希太と騒々しいと言っていつもの険しい顔に戻る幸人、苦情処理に協力する代わりに主人公が生徒会に入る取引をしたというとウソだよなと聞いてくる希太。
顔が合わせられなくて無言のまま俯いてるともう一度ウソだよなと聞かれて首を横へ振る主人公、認めないからなといって飛び出していき孝介が後を追うが大和はまだその場に止まっていて。
生徒会に入りたいなんて一度も思ったことはないし最後まで一緒に学園祭を成功させたかったがそれを言うわけにもいかず、それを察してかじっと見つめていた大和も出て行く。
あんたは正しい事をしたんだと言う幸人の優しい言葉も主人公には届かず涙を見せないように静かに生徒会室を出て行く。
次の日２時限目は自習で外を見ると希太たちのクラスがサッカーをしていたが孝介と大和の姿しかなく美影がどうかしたと聞いてきたがなんでもないと、いずれはＧフェスを辞めて生徒会に入ったことを言わなければいけないだろうけどまだそこまでの心の準備は出来ていなくて。
放課後誰にも言わずに生徒会室へ行くと幸人から言われた資料整理と教室の掃除をする主人公、孝介と大和が苦情を言っていた家の承諾書を持って生徒会室に来るともう主人公がＧフェスを辞める理由はないから戻ってこいという。
承諾書は希太が学校をサボってもらってきたものだったが今は音信不通になっていて一緒に探しに行こうと言われるが、背中に幸人の視線を感じてまた妨害されたらと思うと俯いてしまう。
２人が絶対に諦めないといって出て行くと京一と葉月が苦情が出る事はわかっていたから野外ステージを許可したと話しているのが聞こえ、幸人は明日は何があるかわからないから気を引き締めろといってわかったかと主人公の肩を叩く。
生徒会の一員としてしっかりやれとじっと見つめはいと答えると生徒会室を出て行き主人公が１人残され、どうして自分なのかなんでこんな事になったのか正直自分のおかれた状況がよくわからず不安ばかりがつのっている主人公だった。

　学園祭日和と言わんばかりの晴天なのに主人公の心は嵐のようで、元気がないと心配する美影に今までのこと話すとどっちを選んでも味方だよと言ってくれる。
幸人に声を掛けられて学園祭のことで話しがあると言われ美影が先に行くと風紀が乱れ易いから徹底的に巡回するが主人公は無理をしなくていいと、出来る範囲で頑張ると言うと意外そうな顔をされるが何かあったら自分を呼べと言われて。
先に行くと思っていた主人公は行くぞと促されて意外に思いながら幸人の後について学校へ向かうと、校門のアーチでは晴彦が美術部員と準備をしていて珍しいねと言う晴彦に見向きもせずに幸人は先に行ってしまい。
じゃあ私もと行こうとすると笑ってと、Ｇフェスでも生徒会でも主人公の味方だよと言ってくれる晴彦に頭を下げると泣きそうになるのを堪えながらアーチを潜った。
生徒会室に行くと幸人から今日の巡回の内容次第では来年の開催が中止になると言われて、葉月は庇ってくれるが京一にＧフェスとはもう関係ないんだから些細な事でも見逃したりしないようにと視線が突き刺さる。
開会式では壇上の反対側にＧフェスメンバーが並んでいたが希太の姿が見えなくてどうしたんだろうと思ってると式はいつの間にか終わっていて、恵人がこちらへ来ると顔を合わせられなくて俯く主人公にデコピンをしすぐにこっちに戻ってこられるようにしてやると。
幸人が恵人を睨み主人公は自分の意志で入ったんだから諦めろと言うが聞こえていないかのように待ってるからと言って自信満々に去っていった。
巡回の為に一人で周っていてもＧフェスメンバーのいそうなところには近寄れずに１週した頃交替で自由時間を貰った。
時計を見ながら今頃はミスコンのＰＲ時間で次がライブだなと思っていると大和が来てライブに来るよねと、答えに詰まっていると希太はさっき来たよ待ってるからと言われる。
太陽が西に傾いた頃ステージの前はお客さんで溢れ路上ライブでファンになってくれた女の子達も最前列に見え、盛り上がるライブを聴きながら一番後ろで数ヶ月の出来事を思い返す主人公。
残すところあと１曲になりメンバー紹介を始める希太、最後に主人公の名前を呼び真っ直ぐにこちらを見ていていつの間にか後ろにいた幸人が黙って見つめた後好きにしろと背を向けて会場を後にした。
すみませんと心の中で謝るとステージに引き上げてもらいお帰りと、最後の曲はとてもせつないバラードで演奏が終わると大歓声の中深々と頭を下げて三人がステージをおりあわてて後を追う。
希太と仮装パレードを見ながら期間が短いとは思えない吹奏楽部の演奏に凄いよねと言うとなんだか希太は上の空であとで話しがある言う、後夜祭の花火も終わり希太と２人で校庭に来るとおかしいなと首を捻っている希太。
馬車に乗せてくれるつもりだったらしいが穣に打ち上げをするぞと言われて来年までお預けかなと言って、来年も一緒にやろうと笑いあいながらＧフェスの打ち上げへ２人で向かった。

１０日目∥そうかもしれないけど・『何か言うことを聞いてあげる』（スチル）

１１日目∥大丈夫じゃない・見る

１２日目∥そうだよね・変えたほうがいい

　長い校長の話しのあと生徒会長の幸人から学園祭が正式に開催される事になったと報告があり希太がこっちを見てガッツポーズをして喜んでいて、幸人の本意は表情からはわからなかったが学生の本分は勉学の為週明けに行われるテストで赤点を取ったものは参加資格を剥奪すると厳しい目で全校生を見下ろす。
練習場所に集まりしばらくは練習より勉強をみんなで頑張ろうと言う事になりさっそく次の日から教室に居残って勉強する事になって、１学期のテストのコピーを持っていく主人公。
２時間ほど集中して勉強していると希太と大和はいつのまにか突っ伏して寝ていて、孝介が珍しく厳しい顔で集中的に教えるからと大和の耳を引っ張って図書室へ行き主人公は希太を見ることに。
参加資格の剥奪は厳しすぎると言う希太に学園祭中止の理由は学力の低下と言う事だし直接携わってる自分達が赤点を取ったらいけないというのは筋が通ってるというと不満そうで、だからいい点を取って生徒会の人たちの事を見返そうと言うと気を取り直したようにもうひと頑張りするかと笑顔になった。
日曜日のテスト前にみんなで集まって勉強しようと希太の家に行くと１階が花屋で２階以上が住居のきれいな家で、孝介と大和はまだ来ていなくてドキドキしながら上がるとそっくりな美人が２人現れ希太の姉らしく彼女だと思われる。
部屋で話してると二人が来る気配が一向になくて孝介に電話すると道端で産気づいた妊婦さんを病院まで連れて行くから来れないと言い、大和に電話すると白髪の老人から世界を救う旅に出ろと言われたからちょっと行ってくると言う。
孝介はともかく大和は間違いなくウソっぽいと思う主人公、結局２人で勉強する事になり最初はちょっと動揺していた主人公も勉強に集中してきて希太を見ると数学の問題集を前にてこずっているようだが何かご褒美があれば頑張れるんだけど言われ、軽い冗談で何か一つ言うことを聞いてあげるっていうのはというとあっという間に１ページ分の問題を解いていた。
じゃあキスしてもらおうかなと言われてずるいと言うと苦手なんていってないしと顔が近くて思わずぎゅっと目をつぶると冗談とデコピンをされ、苦手じゃないって言わなかったのはフェアじゃないしお菓子でいいよと。
それから勉強に集中していたが視線を感じて顔を上げると頬杖を付いてこちらを見つめる希太の笑顔があって、何と聞くと勉強してる主人公もかわいいと思ってとストレートに言われて言葉を詰まらせる。
雰囲気が合宿でキスをした時に似ていて緊張しながらかわいくないですと言うと悩んでる顔も真剣な顔もちょっとぼーっとしてる時もかわいいと、どこまで続くか分からない褒め殺し文句に慌てて途中で遮り希太も勉強に集中してと。
遅くなって希太に送ってもらってるとちょっと欲しいＣＤを買いに行ってくるという希太とわかれて本屋で待ってようとすると男二人に絡まれ、路地裏に連れて行かれそうになってると希太が来てくれるが男の一人がナイフを持ち出して手に傷を負ってしまう。
見ていた人が警察を呼んでくれたらしく男たちは逃げていったが怪我をした希太は警察の人が病院に連れて行き主人公は帰るように言われる。
テストの日、気になって希太の教室へ行ったが遅刻してるらしくテスト中も気になってしまう主人公、終わってから教室に行くと友達に囲まれて笑っている希太を見つけて泣きそうになる。
孝介も大和もテストは問題無さそうでほっとしていると葉月が京一の真似をしながら校長が呼んでいると、なんだか嫌な予感がする主人公だった。

　校長と幸人に希太だけが呼び出され３０分以上経っても戻ってくる気配がなく心配しているとぱたぱたと足音がして、思わず廊下に出るといつものように笑ってるが元気がない希太。
孝介が代わりに呼び出しの理由を聞くとばつが悪そうに自宅謹慎だってと、見た目のせいか普段の行いのせいか何を言ってもダメだったらしい。
自分のせいでと思っているとそんな顔するなよと頭を撫でてくれるが練習を始めても罪悪感から心から笑う事が出来ずにいる主人公　、手の傷のせいで思うようにギターが弾けず大丈夫という希太の手を握って止めると諦めて手を離した。
希太が来なくなって数日溜息ばかりついてると美影に寂しいと聞かれメールしてみたらと言われて携帯を見つめながら迷ってると孝介に休んでる間のノート渡しておいてと、思い切ってメールするとバーガーショップで待ち合わせする事になる。
四日ぶりの希太はなんだか寂しそうで手の方はもうすぐ抜糸らしくほっとする主人公、ずっと一緒に居たせいか会えないのがなんか変な感じでという希太。
話してると何してるという声に顔を上げると幸人が冷たい視線でこちらを見ていて、謹慎中だろという幸人に主人公が席を立とうとすると通院の帰り道にノートを受け取るぐらいいいと思いますけどと言う希太。
まあいいだろうと今度は怪我の原因はからまれた主人公をかばったからだと噂を聞いたと、主人公がはいと答えると主人公は関係ないという希太に確認したかっただけだと言って立ち去る。
抜糸の日、病院まで一緒に来て待っている主人公すっきりした顔で希太が出てくると俺は自由だと嬉しそうに声を上げる、幸人に会ってから数日後に明日で自宅謹慎が解除されると連絡が入っていた。
怪我をさせた連中は最近近くで問題を多く起こしていて希太の無実も証明できたらしくもしかして幸人がと思う主人公だった。
さっそく２人に連絡して練習を再開しようとすると無理したらダメなんじゃないかと珍しく孝介がイライラした様子で出て行き、大和もあいつ辞めるかもと言って出て行ってしまった。

　朝、昨日の事を思い出してると思い切り背中を叩かれて振り向くと恵人と棗がいて、今日から希太の謹慎が解けるんだし暗い顔をしてるなという明るい笑顔に少し救われた気がして。
バンドの名前は決まったと棗に聞かれすっかり忘れていた主人公、希太と話してみますといって学校に駆け出す。
教室に行くと希太と大和と孝介は普段通り話していて昨日は調子が悪かっただけなのかなと思っていると希太に声を掛けられてバンドの名前の事を話そうとするとちょうどチャイムが鳴ってしまい後でと言って教室へ戻った。
放課後、希太のところへ行くと体を伸ばしてるところで久し振りの授業は疲れると、バンドの名前の事を話すと孝介が今はそれどころじゃないだろとまたイライラし始めて。
理由を聞くとこのままじゃ学園祭が開催できるか分からないし希太や主人公が無理して頑張ってまでバンドをする意味があるのかと、夏休みの時に希太が悩んでいた事と同じだった。
自分も同じ事で悩んでいたけど夏休みのライブでもう迷わないって言っただろと言うとまだ心配そうな孝介、主人公も今までだって乗り越えてこられたしこのメンバーなら大丈夫って信じてると。
確かに練習不足や経験が足りないと言う事でストリートライブを提案する希太、１週間やって誰も聴いてくれないなら諦めるし辞めるかどうかはそれからでもいいだろと言う事に大和は乗り気で渋々孝介も頷く。
さっそく駅前で演奏を始めるが聴いているのは主人公だけで次の日も同じ、遠くに女の子達を見つけるが目が合うと顔を赤らめて行ってしまうがメンバーに聞いてたよと言うと明日もこの調子で頑張ろうとだいぶやる気になってくれた。
１週間が過ぎて日に日に聴いてくれる人は増えていき最終日がちょっと寂しいと思う主人公、最初は誰も聴いてくれなくて焦っていたらしく希太がストリートをやろうって言ったお陰だねと言うと主人公がいつも聴いててくれたから頑張れたと。
じゃあ明日と分かれようとして呼び止められ大事な話しがあるんだけどと言われドキッとする主人公、がバンド名まだ決めてないという話しで赤くなる主人公だった。
最終日、初日から聴いてくれていた女の子たちに話しかけられ希太の彼女と言われて頭が真っ白になってしまう主人公、メンバーにとプレゼントを渡されて学園祭見に行くので頑張って下さいと言って行ってしまった。
プレゼントは猫のストラップで変顔の猫が希太に似てるとかふざけてるとバンド名はバカばっかにしようと言い出して、さすがにそのままはと思ってバカを英語にしてＦＯＯＬ・ＦＯＯＬになった。

７日目∥キイタくんがカッコよかった（スチル）

８日目∥頑張ってね・わかってくれてる（スチル）

９日目∥キャップをかぶる・カッコイイよ

　みんながうんざりするほど長い校長先生の話しが終わりみんなで下駄箱までくると京一が立っていてこのまま諦めなければどうなるかわかりますかと最後通告だ言い、大和は気にしていないようだが孝介はさすがに不安そうで。
にやりと笑ってよい夏休みをと去っていく京一を何も言えずに睨む希太をはったりだから大丈夫とフォローしてくれる孝介、夏休み初日から本格的な練習が始まる。
補習に出ようか迷うが希太に居て欲しい言われるし他にも決めなければいけない事があるので軽い調子で顔を出す事にした主人公、音合わせをしているみんなかっこういいなと思いながらついつい希太を目で追ってしまう。
昨日の一件をひきずっているらしく音にまとまりがないようで、その上二人はともかく希太はまだ二人に会って半年しか経っていない。
チームワークを深めるには合宿が出来ればいいがお金が無いので諦めるしかなく練習に力を入れる三人、希太の集中力がかけているような気がして心配な主人公。
みんなで練習できないのは不安だけど遊園地のバイトでしばらく各自の自主練になり、バイトは希太が押し車でアイスを売り主人公はその隣で風船を配るわかりやすいバイト。
風船を配りながらなくなる前に新しい風船を膨らませる作業を一生懸命繰り返してると子供に制服のミニスカートの中を覗かれそうになって、希太が覗くと子供が減るんだぞと庇ってくれた。
初日も乗り切り仕事に慣れてあっという間に最終日になってしまいなんとなく寂しさを感じなら風船を配ってると生徒会の三人を見つける主人公、帽子を目深にかぶって希太の影に隠れていると幸人たちの会話が聞こえてどうやら姉妹校の生徒会と交流会で来てるらしい。
しかも不純異性交遊の合同パトロール企画らしく、姉妹校の生徒会は学園祭を低俗だのくだらないだのと笑い幸人たちは主人公たちに気付かずに行ってしまったが悔しくて泣いてしまう主人公。
絶対成功させようねと言う主人公に１００％の笑顔を返してくれる希太、少し早め上がってマネージャーに挨拶に行くと今度は数日間海の家で泊り込みのバイトをしないかと言われる。
あと二人増えてもいいか聞くと人数は多いほうがいいとさらに終わってから楽器の練習をしてもいいか聞く希太になんとなく意図が読めた主人公、孝介と大和に連絡して海の家で合宿をする事になりついてるなと笑う希太。
この前の練習で元気がなかったのは気のせいかなと思っていると帰る時間までデートしようと言われてドキドキの主人公、一通りの乗り物に乗って最後は観覧車に乗り希太の隣に座ってパレードを見ながら学園祭でも出来たらいいねというと何か考え込む希太。
ちょうど頂上に来ると大輪の花火が上がり「高一の夏の思い出が主人公と一緒でよかった」と、冗談ぽい言い方に笑うと急に真面目な顔で窓についた手を包み込まれ忘れていたドキドキを思い出す。
ぎゅっと手を握りあうと力強く優しい手に緊張が解けて熱いけど嫌じゃないと思う主人公、「このゴンドラから見る花火、来年も再来年も１０年後に大人になっても見にきたいよなもちろん二人で」と今まで見たことがないような甘い笑顔の希太だった。

　明日からの合宿の為にドラムを梱包しながらよく見つけたよなとかバイト先の人に紹介してもらったとか話しながらバイトをしながら練習できるかとか生徒会に邪魔されないかと心配の主人公、希太もなんだか元気がなさそうに見えて同じように心配だと。
お世話になる民宿に荷物を置きバイト先に挨拶に行くと仕事は明日からと言うことで近所を見て回る事に、大和が立派なステージを見つけて近くで見ているとスタッフに話しかけられどうやらステージでは平日はアマチュアが土日は芸能人が海水浴客を盛り上げるらしく自分達も出来るかなと言うともう予定は一杯だと言われて肩を落とす希太。
次の日、初日だから無理しなくていいと言われるが客入りがよくて動きっぱなしで足が棒のようだと思う主人公、はじめは慣れない事もあって少ししか練習できなかったが毎日続けてると体が慣れてくる。
開店準備をしてるとオーナーに呼ばれて出る予定だった子たちの代わりにステージに出て欲しいと言われ乗り気の希太だったが出番間近になって緊張しているようで、ここで見てるから頑張ってと言うとちゃんと見ててと笑ってくれた。
が、ステージに立つとなぜかギターの音が出なくて慌ててる間に曲も終わってしまいやっぱり無理かもしれないと言い出す希太、練習にも集中してないしこのくらいの失敗で駄目になるならその程度じゃないのと大和が怒ってしまい。
お店を閉めてからの練習もみんな沈黙したままでふいに出て行ってしまう希太、後を追うと浜辺のコンクリートに腰を下ろしていて隣に座るとちょっとだけ肩貸してともたれかかってくる。
大和同様に練習に集中できていないと思う主人公が何かあったと聞くと小さく息をついて「バンドを続けるなら大和と孝介に何かするって脅されたのを覚えてる？」と、中学の時も同じような事があったらしくその時は友達を助けられなかったと言う希太。
自分の事をとても信頼してくれてる友達がいたがクラスが替わっていじめられていたらしく急に転校してしまい、いじめられた理由は希太の悪口を言ってた時にかばったからだと後で聞いたのだと。
また孝介や大和や主人公が傷付けられたらどうしようと心配でそこまでしてバンドをやる必要があるのか迷ってたからステージで音楽の神様に怒られたのかもしれないと、どうすればよかったんだろうと言う希太に大和はわかってくれてると。
生徒会が何かしてきても支えてくれてるＧフェスメンバーや頼りになる眞壁先生もいるから大丈夫、みんなが大好きだから何があっても頑張れると言う主人公にやっぱりかなわないなと。
海に向かってバンドを絶対成功させると叫ぶと徳丸希太復活と言ってさっきよりも明るく笑ってくれた。
部屋へ戻ると遠くで雷が鳴っていて窓を閉めようとするとドアがノックされお届けものだと希太が部屋に入ってくる。
渡された袋の中には貝殻を加工したブレスレットが入っていてさっき励ましてくれたお礼だと、と突然電気が消えてパニくってると希太とぶつかってしまい仰向けに転んでしまい電気がつくと希太に押し倒されてるような格好で。
でも大丈夫と言っても希太が動こうとせずドキドキをごますようにそろそろ起きないというと顔が近付いてきて思わず目をつぶると頬にキス、声をかけようとすると反対側にもキスをされついと。
今日のオレ変と言って起こしてくれると頭冷やしてくると言って部屋を出て行き、キスされた頬に触れながらブレスレットを握り締めて見送っていた。

　次の日、希太と大和はまだ相変わらずのまま主人公も昨日の事を意識してしまって希太の顔が見られないギクシャクした雰囲気。
溜息をつきながらテーブルの砂を拭いてると美影に呼ばれ、棗も一緒でどうしてと聞くと恵人に様子を見てこいと言われたらしく美影はそれにくっ付いてきたらしい。
順調か聞かれて思わず希太のほうを見ると美影が主人公を泣かせないでよと、棗にもちろんキスの事は伏せて今までの事を話すと美影は希太が諸悪の根源ときっぱり言い切り棗は本当に嫌ならバイトも辞めてるはずだから仲間を信じてみればと。
美影がバイトを手伝ってくれる事になり棗は遠慮すると言って海の家を出て行き、希太がオーナーに話しに行くと美影と棗という意外な組み合わせにそんなに仲良かったのと聞く主人公。
わけあって円城寺家に居候はしてるけどこういうのははじめてと、バンド上手く行くといいよねと話してるとこの前のスタッフが探しに来て機材トラブルの謝罪ともう一度演奏してみないかと両手を合わせて頼み込むように主人公を見る。
メンバーに聞いてみるというとちょうどオーナーと希太がいて、希太はやりたいと思ってるし孝介もやりたいと思うでも大和はわからないと。
これがきっかけで関係が修復できるかもと思いじゃあ聞いてくると大和探しに行く主人公、裏でダンボールを積み上げてる大和に声をかけると言葉すくなにそれでも何時と聞いてくれて出てくれるって事だよねと嬉しくなる。
希太にその話しをしていると教頭と家族を見つけて慌てて隠れ様子を窺っていると幸い浜辺の方へ離れていきほっとする２人、美影のお陰でギクシャクした空気は和らいだが演奏時間が近付くにつれてみんな緊張してきてそのうえ教頭一家が海の家に入ってきた。
キャップをかぶって思い切って注文を取りにいくと気付いていないようで、が料理を持っていくと呼び止められこちらに手が伸びてきてばれるとドキドキしてると棗先輩が注意をそらしてくれた。
教頭一家は１４時に帰るのを棗が確認してくれてあとは演奏だけだがこの前の失敗を気にしてかみんなの表情は硬く、希太は２人にもう迷わないし学園祭のライブは絶対成功させて見せるというと孝介は嬉しそうに大和もかすかに頷いたように見えて。
ステージはミスもなく完璧で希太の声もいつもより伸びがあり成功する。
美影と棗をバス停まで見送り海の家へ戻ろうとすると二人は自然に手を繋いでいて、仲直りできて良かったねと言うとうつむいてダッセーよなという希太。
カッコイイよと言うとそれ本気で言ってると、気付いてないかも知れないけどいっぱい助けてもらっててすっごいカッコイイというと何となく納得してくれたようで。
突然キスの事を言われて忘れてたのにと動揺する主人公をよそに嫌だったら忘れてくれていいけど謝らないと。したくてしたからという希太に思わずどうしてと聞くと励ましてくれる時も押し倒されて困ってる顔もかわいかったからと。
答えに困ってると今の顔も可愛いと顔が近付いてきて目をぎゅっと閉じると片付け終わっちゃったよと孝介と大和が迎えに来てあわてて手を離す２人、主人公を挟んでじゃれ合う３人と笑いながらもうすぐ二学期が始まらればまた生徒会との問題もあるけどなんとかなりそうな気がする主人公だった。

４日目∥ドラム買おうよ！・もちろんです！

５日目∥やりすぎではあるよね・大丈夫だよ

６日目∥黙る・照れる

　授業が終り昼休み美影とお弁当を食べてからお喋りしていると希太と孝介と大和が遊びに来て、美影に大和が昨日メンバーに入ってくれたと話しているとクレーンゲーの事を思い出して、嬉しくてぬいぐるみと一緒に寝たとの事でお礼を言うと希太もプリクラをノートに貼ったと。
そんな二人を見ていた美影が付き合ってるのと聞いてきて驚く二人、孝介と大和もそう思ってたらしく合槌を打っていていて慌てて否定すると希太には否定しちゃうのと言われ混乱する主人公。
冗談と頭にぽんと手を乗せて笑いながら慌てるところもかわいいと「仕事が一緒で付き合ってるとかじゃない」と希太が言うと三人に生暖かい目で見られ今のところはそういうことにしておくと美影に言われる。
そういえばと三人にどうして来たのか聞くと希太は親睦を深めに遊びに行こうと言うが孝介と大和に練習はと言われて考えてなかった二人、大和にバカと言われ孝介がメンバー集めるのでいっぱいいっぱいだったんだよなとフォローを入れてくれる。
軽音部が前にあったけど廃部になってその部室が空いてるかもしれないと言う事で使えないかとさっそく顧問になってくれた眞壁先生に聞きに行く主人公の手を引っ張って行く希太、眞壁先生は軽音部のことは知らなかったがちょうど１万円を取り立てにきていた高野先生は覚えてるらしく部室が残ってないか聞くと部室棟にあるはずだと。
鍵を眞壁先生からもらうと四人は一番端の部室にさっさく中に入ってみる、数年ぶりに開け放たれた部室はかび臭かったが充分な広さとドラムが置かれていて、希太が俺たちの城というとマイホーム建てたみたいな言い方と笑う孝介。
ドラムは壊れていて希太と孝介は家から持ってこれるけど大和はドラムが気になって受験勉強にならないからと見かねた両親が中学の後輩にあげてしまったらしくドラムが叩きたいと寂しそうな大和。
主人公がドラムを買おうというとそんなに安いものじゃないと孝介に言われ、とりあえず恵人に相談しに行こうと言って部室になった美術準備室に入るなりいきなりお金が欲しいという希太。
上級生に金をたかるとはいい度胸だと恵人に言われドラムが買いたいからと説明するとＧフェスに予算は無いから欲しいならバイトしろと小声で言われる。
バイト禁止なのにと驚く主人公を他所にやる気満々の希太、週末アルバイトを探すために学校から離れた駅で待ち合わせた。
孝介と大和は孝介の家が経営する喫茶店を手伝う事になっていて、主人公と希太は町を回るが中々見付からずふとビルの一階の落ち着いた雰囲気のお店に張り紙を見つけて高校生不可と書いてないことを確認して入ってみることに。
中に入って貼り紙の事を言うと店長らしい女性が二人の顔を良く見た後奥に案内して今日から手伝ってと言われ、もちろんと言うと今日は目立たないようにしようと珍しく慎重な希太。
制服は黒いワンピースに白いエプロンのメイド風でちょっと驚く主人公、大学生が貸切にしているらしくだいぶお酒を飲んでいるようで一生懸命出されたお皿を運び大学生が帰り支度を始めた頃片付けてると男性二人にかわいいね今度遊びに行こうと囲まれる。
逃げ場はないしお皿を持ってるしで困ってると希太が間に入って「酔って無理にナンパしてるより自分のほうが格好いい」とにこやかだけど低い声で、希太が襟を掴まれ絡まれていると店長が追い払ってくれた。
すみませんと謝る希太にさっきの二人組みは常連らしく来るといつも女の子に絡むから困ってたのよと明るく笑う店長、次はいつから入れると聞かれて夏休みからと来たいとお願いし高校生だと言うとお酒を扱ってるからごめんなさいと言われる。
でも友人が遊園地のバイトを探しているから紹介すると言ってくれて喜ぶ二人、遅くなっていつものように送ってくれる希太にメイド姿がかわいくてどうしようかと思ったと、クラスでメイド喫茶やったらずっと居座ってまたナンパするヤツやっつけるとガッツポーズ。
家について助けてくれて嬉しかったと目の前で顔を上げると一瞬固まった後微笑む希太、真っ直ぐな優しい瞳でいつでも主人公のこと助けるよと言われ胸がキュッとなる主人公。
いつものお調子者でニコニコ笑っている希太ではなく真っ直ぐで優しい力強くて頼りがいのある男の子の顔で、なんとなく話しを引き伸ばす希太が自転車に跨る背中が寂しそうで送ってくれて有難うと声をかけると振り返ったお日様のような明るい笑顔が主人公の気持ちを嬉しくさせる。
早く明日になって希太の笑顔が見たいなと思う主人公、生徒会の脅威が迫ってる事をまだ知らずにいた。

　元軽音部の部室でギターとベースの練習の準備をする四人、ドラム代わりに小太鼓を二つ並べてある。
いざ音合わせを始めようとすると京一と葉月が登場、勝手に使っていたのは貴方達ですかと睨みを利かせる京一の横でメンバーが広げたＣＤに興味を持つ葉月と貸さないからなという大和。
誰も使ってないなら使ってもいいじゃんと言う希太に部室は生徒会の管理下で学校側からの援助は受けられない立場だろうと、孝介と大和にもこんな事に関わって無事に高校生活が送れると思っているのかと言う京一。
大事な仲間に手を出したら許さないという希太に行こうと促して楽譜や荷物を纏めると出て行く四人、京一と葉月について仕事だから仕方ないと言う孝介に対して希太は絶対わざとだと。
結局練習場所をどうするかで詰まってしまい力になれない自に悲しくなる主人公、眞壁先生に相談してみようと探すが美術室にも居なくて途方にくれていると準備室の前で恵人と会いとりあえず話しをする事に。
会議でも結局練習場所はどうするんだという話しになって晴彦が自分の家でよければと、さっそく放課後に孝介と大和も誘って晴彦の家に行くが着いた先は立派なお寺で敷地も無駄に広いんだと案内されたのは本堂。
こんなところ使ったらだめじゃないですかと言う主人公に晴彦は笑って今日は法事も無いから大丈夫と、部屋にいるから何かあったら声を掛けてと出て行ってしまいさっそく練習を始めようとする三人。
大和は木魚をドラム代わりにすると言い出してただでさえ罰当たりなのにと孝介に助けを求めても面白そうと、罰が当たらないように祈った。
練習をしてると本堂の前に真っ赤な外車が轟音を立てて止まり金髪だけど明らかに日本人であごひげを生やしサングラスをしているが袈裟を着てる男性が降りてきて何をしているんだと、どうやら晴彦のお父さんらしく本堂の状況に怒られると思っていると面白いと言い希太をちょんまげ孝介をのっぽ大和を木魚の子と、しかも和太鼓まで持ってきてくれて。
晴彦が檀家さんから電話と追い出しごめんねというと希太は面白いと言うが面白いですまない事もあるらしく、溜息をつきながら笑って出て行った。
思わず緊張が解けて座り込んでしまい心配そうな希太、心配かけないように立ち上がると立ちくらみでよろけ希太にしっかり支えられドキドキの主人公。
座っててと言われて座りなおすと二人の視線に気付き慌てる主人公、続けてと言う二人に希太が仲良しっぷりが羨ましいのかと言うのでますます慌ててると大和が手を差し出して俺ももっと仲良くして言い。
戸惑いながらもちろんと手を握ろうとすると希太の手刀で遮られなんか下心がありそうだからと、呆然とやりとりを見てると孝介が止めに入り希太が主人公を独り占めしたいのは分かってるし大和もわかってるんだからちょっかい出すなと言うと珍しく怒ったように慌てる希太。
遅くまでたっぷり練習させてもらい晴彦のお父さんに近くのお洒落なレストランで夕食をご馳走になり、またおいでと言ってくれて練習場所の問題はひとまず解決。
帰り道はいつものように希太と一緒だがなんだか元気が無さそうで、どうやら孝介と大和に生徒会が何かするんじゃないかと心配してるようで主人公も企画を一緒にやってるせいでやめるとかになったらと言い出して、らしくないマイナス思考に明るく何があっても辞めないしやり遂げると言うとじっと見つめたあと表情崩してそれなら頑張れると。
あまりにもあっさりいつも通りに戻ってしまったので様子がおかしいことをすぐに忘れてしまった主人公、やらなければいけない事だけはハッキリしていて一つ一つ頑張るしかないんだろうなと思うのだった。

　テスト明けの休みドラムが届く日、大和のお父さんと楽器屋の店長が知り合いで特別に分割で買えることになって喜ぶ四人。
配達時間を一時間も過ぎて心配になってると晴彦が来てもしかしたらと併設の幼稚園に案内され、遊戯室に運ばれたらしく行ってみると荷解きをされたドラムに園児達が群がっていて。
一緒に演奏する事になって組み立てようと希太が子供達から上手に部品を返してもらうと組み立ててる間にギターとベースを取りにいく主人公と希太、戻ってアンプを設置しようとすると足を滑らせて希太に支えられ園児達にチューだとはやし立てられる。
アンプが倒れてしまったのが心配の主人公に大事なのは主人公と言うお日様のような笑顔に他意はないと思ってもドキッとしてしまう主人公、お昼になって一緒にご飯を食べてると園児に好きな子と聞かれて思わず希太を見てしまう。
やっぱり希太が好きなんだと言われて慌て否定すると希太を挟んで女の子が希太のお嫁さんは自分がなるとケンカを始めてしまい希太に園児の振り上げた手が当たって、また上げようとした手を止めて目線を合わせてごめんなさいはという主人公。
希太にごめんなさいをした後二人の手を優しく取って握手させ仲直りと、孝介と大和はバイトだと帰り希太と主人公はそのまま外で園児と遊んでいた。
かくれんぼで大きな木の陰に隠れていると肩に妙な気配を感じて意を決して振り返ると色鮮やかな胴体にげじげじの毛虫、声にならない悲鳴を上げて探しに来てた希太に抱きついてなんとか肩に虫というと何もないとぎゅっと抱きしめられて目を閉じると落ち着いてきて目を開けると希太がじっと見ていて主人公も目が離せず。
また園児達がいちゃいちゃしてると騒ぎ出すと慌てて離れる主人公、が希太は悪戯っぽく笑って主人公が大好きだから邪魔をする子は擽りの刑と。
数人がまだ教室に残っていて絵を描いてる子に話しかけると主人公と希太の結婚式と、描けたらあげると言われてからかわれてばかりだねと希太に言うと急に真面目な顔で嫌だったと聞かれ照れると言うと「だよな言われると意志しちゃって」と言う希太に主人公もまともに顔を見れなくなった。
結局幼稚園の閉園時間までいて楽しかったと笑いあう二人、園児と一緒に造ったというひまわりの絵が描かれたプラ板のストラップをもらう。
ひまわりを希太らしいというと主人公らしいと返されてだってというとやっぱ言えないと、企画のパートナーに隠し事はなしというと主人公にはかなわないと言われて調子のいい事をというと「主人公はお日様みたいな存在だし」と言ってから真っ赤になってだから言いたくなかったと言う希太。
帰ろうと差し出された手を普通に取ろうとして付き合ってるわけでもないのにこれはと固まる主人公、不思議そうにしてからその手を握ってオレといる時はここが指定席と言って笑った。

プロローグ∥明るくて気さくな希太

１日目∥起こす・楽しそう

２日目∥今はやめたほうが・全部あげる

３日目∥頑張らなきゃ・頼れるよね・目を見つめて励ます（スチル）

　恵人の勘で主人公は希太と企画をする事に、有無を言わさぬ笑顔の圧力と自信満々で希太に肩を組まれて頷くしかできない主人公だった。
期待しているという恵人に任せて下さいと言う自信満々な希太だったが企画って何をするのかと恵人に聞くのを見て不安になる主人公、知らないで任せろとか言うなと恵人に突っ込まれても楽しそうで野外イベントを考えて実行するのが仕事だと言われる。
企画の事をぼんやり考えているといつの間にか授業も終わりみんな帰っていて、溜息をつくと美影が昼休みに準備室に行ったことと関係あると聞いてきてびっくりする。
恵人には内密にするようにと言われていたが隠し事はしたくないしやたらに言いふらしたりしないと信じて昼休みあったことを美影に正直に話すと面倒な事に主人公を巻き込んでと今にも怒鳴り込みに行きそうになり、そんなに嫌でもないから大丈夫と宥めていると希太が密会に誘いに来る。
美影を見て口を噤むが主人公に聞いた事と恵人の妹と言う事で人懐っこそうに自己紹介する希太、図書室で過去のイベントを調べたらと美影に言われて主人公の手を引いてさっそく行動に移す。
図書室では棗が読書をしてアルバムの場所を教えてもらうと高い場所にあるねと主人公が言うと簡単にとる希太、話しやすいし可愛い感じだけど男の子なんだと改めて意識して何だか胸が痛んだ。
アルバムには出店が多くステージはあまり載っていなくて夢中で読んでいると外はいつの間にか夕方に、そして希太は読んでいたアルバムを下に落として眠っていた。
起こした方がいいよねと肩を揺すると寝ぼけた希太に腕を引っ張られて主人公も机に突っ伏す姿勢に、「まだ寝かせて」という甘えた口調と近い顔にドキドキの主人公。
自分の部屋と間違えてる希太に企画を考えに図書室に来たでしょというとへへっと笑う顔につられて笑ってしまう。
ごめんと言いつつ悪びれた様子もなく伸びをする希太は自由気ままな猫みたいだなと思う主人公、初日だからこのくらいでいいでしょと言う希太に明日頑張ろうと思うのだった。
次の日の昼休み美影とお弁当を食べると慌てる希太に手を引っ張られて校長室の前へ連れてこられる。
Ｇフェスの事で呼び出されたらしい恵人と棗を待っていると希太は我慢できないと中に入ろうとして、ちょうど校長室から恵人が出てくるとＧフェスは認められたけど援助話と言う話しにメンバーの気合が入る。
が、自分達以外はすでに方向性が決まっている様子に内心焦る主人公、何も決まってないのに自信満々な希太に恵人には進んでない事はお見通しなんだろうなと思う。
元気よく走り去る希太を見送り怒られるかなと恵人の様子を窺うと俺が見込んだんだから大丈夫だと、任せたぞと言われてなんだかいいものが出来そうな自信が湧いてくる主人公だった。
放課後空き教室で希太と会議をしているがいい案は浮かばず教室で考えてても仕方ないと街に出ることに、楽器店の前で目を輝かせてギターに釘付けの希太。
ライブのポスターを見てあと二、三人集めたら学園祭でライブとか出来ないかなと言う主人公に対して自信無さそうな希太、いつになく弱気だが明るくて盛り上げ上手な普段の希太を知っているしあんな風に楽器を見ている人がやるライブなら楽しそうだと思うと言うとやってみようかなと目を輝かせた。
明日からメンバー探しに忙しくなるし頑張ろうと言う二人、突然真剣な顔で見つめられて凄いと言われぽかんとする主人公。
主人公といるとどんな事も出来無そうな気がしてくると言う希太、主人公も二人ならなんでも出来そうな気がしてきたと希太の背を追いかけた。

　バンドの事をＧフェスメンバーに報告すると面白そうだと言ってくれたがポスターを貼っても問合せはなく、朝登校しながら不安になる主人公に希太がおはようと声を掛けてきて不安を話すとその事なら大丈夫と笑いクラスにベースが出来る子がいるらしく昼に一緒に誘う事に。
お昼を美影と食べながら企画の話しをしてると楽しそうで安心したと言われそろそろ時間でしょと、希太の教室に行くと深呼吸する主人公に笑いながら緊張する事ないと一番後ろの窓際の席でうつ伏せに寝ている男子生徒指差す。
生徒は守谷孝介と言うらしく希太が満面の笑顔で一緒にバンドをやろうと言うと「用件それだけ、悪いけど遠慮しとく」とまた突っ伏して寝てしまい、さらに食い下がろうとする希太を止めて教室を出る。
もう一度話しに行こうとする希太を止めるとそれが不思議だったらしく機嫌悪そうだったからと言う主人公、ちょうど希太のお腹が鳴ってお昼を食べてないのという話しになりふと孝介はお昼どうしてるんだろうと思う。
希太に聞くと金欠らしいという事で明日お菓子でもというとそれじゃ足りないからお弁当作ってきてと、根拠はないのに絶対美味いと言われてそんな気がしてくる主人公。
次の日寝てる孝介を屋上に連れ出してお弁当をあげると最初は戸惑っていたが食べ始め、バンドの話しをするとやるかわからない学園祭だし地味に三年間を過ごしたいと言って行ってしまった。
今度はもっと豪華なお弁当作戦をという希太に一回失敗してるけどというと前進あるのみと、主人公のお弁当先越された上に取り逃がしてたまるかという呟きは主人公には聞こえなかった。
放課後一緒にスーパーに行くと今懐が温かいからと松坂牛のステーキやら高級食材をいれていく希太、この食材で失敗できないと気合が入る。
家まで荷物を持ってくれるという希太と一緒の帰り道はいつもと違って見えこっちの方は来た事無いという希太に家を聞くと今度おいでよと誘われ、家族に主人公の事を話して会いたいと言われてるらしく彼女を紹介するみたいだと戸惑うが希太は気がついてないようで「企画のパートナーとかいい子とかかわいい」とか言っているらしくストレート過ぎて誤解を招くなあと思う主人公だった。
次の日も孝介にお弁当をあげると俺のはと希太に言われて固まる主人公、孝介のお弁当はすでに空で「主人公のお弁当は食べられないし孝介はバンドに入ってくれないし」と寝ころんで叫んだ。
手をまだつけてないし自分のをあげるというと主人公のがなくなっちゃうし購買で買うから大丈夫と笑う希太に食べて欲しいからという自然に口にしていた主人公、今まで黙ってた孝介が突然笑い出しここまでされたら普通は断われないと、嫌だって言ってたのにと聞くと照れくさそうにお弁当はもちろん嬉しかったけど二人が大変そうなのに楽しそうだから勉強だけで高校生活終わっていいのかと思ったと。
放課後三人で楽器店へ行くとさっそくギターを手に弾いてみてもいいか聞く希太とよく来るらしく店長と楽しそうに話してる孝介、なんだか入っていけない感じと思ってると最初のセッションと二人がギターとベースを合わせこういうのを息が合うっていうのかなと思う主人公だった。
帰り道、良かったねと話してるとお弁当の話しになって今度は自分の為に作って欲しいと言われ、いいよと言うと孝介のお弁当に入ってなかったものを希望と、どうしてか聞くとなんとなく対抗心と言われた。

　爽やかな風に心地好い気持ちで一人学校へ歩く主人公、バンドのメンバーでドラム担当を探さなければいけないけど大変なんだなと思う。
その上学園祭に興味が無い人が結構いて凹む主人公だったが頑張ろうと思い直してると背中を叩かれて振り返ると希太が楽しそうに笑って、気合いを入れた後の表情を嫌いじゃないと言われ言葉を失う。
元気に敬礼をしあい学校へ向かいながら希太がいればどうにか出来そうな気がして不思議だと思う主人公、授業が終わって緊張を解きふと息をつきながら進学校特有のようなぴりぴりした空気にまだ慣れないなと思う。
美影と孝介の話してると希太が来てドラム担当をどうやって探そうか相談していると美影に主人公を遅くまで突き合せないでよと言われ遅くなる時は自分がちゃんと送るしと希太、送り狼にならないように注意するとそんなことしないと言うと美影が本人に自覚は無いみたいだけど主人公はかわいいと言い希太も負けじと知ってるよと、だから心配だという二人の遣り取りに恥ずかしくなる主人公だった。
人様のクラスで騒ぎすぎだと孝介が希太を宥めドラムに心当たりがなくもないと、これから行く事になりまた美影が気をつけるように言うとむしろと言ってみんなが孝介に視線を送るとなんでこっちを見るのかなと言う孝介。
繁華街へ行くと他校の生徒ばかりで誰かにぶつかって鞄を落としてしまいトロいなと言いながら手を握って人込みを掻き分けていく希太、ついたのは一番大きなゲームセンターでクレーンゲームの前でお気に入りのキャラクター・ダラックマを見つけて思わずかわいいと言う主人公。
希太が取ってくれるというので得意なのと聞くと苦手と、それでも二回で取る事が出来て自分が持っててもと言われてつい希太が持っててもかわいいよと言うと本当に俺はいらないからと主人公に押し付けるように渡して、いい物を見つけたと今度はプリクラを撮ろうと返事をする前に背中を押され中に入る主人公、ちょっと俯きがちになってると証明写真じゃないんだから緊張する事ないと引き寄せられこの近さに緊張してるのにと思いながら結局ぬいぐるみに半分顔がうもれたまま写った。
出来上がるのを待ってると二人を探していた孝介がこっちだよと連れてきたのはドラムオタクというゲームで人だかりが出来ている。
主人公もやった事があるが一番簡単な曲もクリアできなかったのに一番難しい曲でパーフェクトを出たらしく、記録を出したのは孝介とはよく音楽の話しをしてるらしい鎮目大和という男子生徒で、音楽の知識もありドラムの腕もいいということでさっそくバンドに入って欲しいと頼むと興味無さそうに面倒なのは嫌いだと。
じゃあ面倒くさくないもので勝負しようと太鼓の偉人を指差す希太、リズム系のゲームで勝負しても勝ち目はないと主人公と孝介が止めると相手の苦手なもので勝負しても意味がないと、負けたら潔く諦めるというとはじめて笑って「勝つけどいいの」と大和「やってみなくちゃわからない」という希太。
二人の真剣な眼差しを少し離れて見守っていると大健闘するが結局希太が負けてしまいやっぱり凄いなと握手を求める、がその握手はしないとバンドに入ってもいいよと言う大和、本当にと聞くと入らないとは言ってないと言われて嫌そうな顔してなかったと聞く主人公。
人に合わせるのが得意じゃないからバンドとか向かないと思ったとでもやってみなくちゃわからないだろと希太に笑いかける大和、バンドの結成だと言う希太にまだ三人だけどと聞くと充分と手を合わせる四人。
帰り道、希太に送ってもらってると暴走車から庇ってくれるが壁に押し付けられたままでドキドキする主人公、真剣な顔で突然俺のことどう思うと聞かれ孝介のときは主人公に任せきりで今日も空回りして情けないと思ってると。
希太がいて心強いし二人も希太だからメンバーになってくれたんだと真っ直ぐに見つめて励ますと肩におでこをくっつけてから上げた顔は泣きそうなくらいの笑顔だった。
希太なら頼れるし楽しいと思って仲間になってくれたんだと思うよと言うともう大丈夫だと、ちょっと恥ずかしそうに一歩前を歩く希太についていくように家まで送ってもらう。
家に着いたのをちょっと寂しく感じならありがとうと家に入ろうとすると無意識に希太が腕を掴んでいて、自分でも驚いているようでまた明日も頑張ろうと走って帰っていく背中を見送った。