PERSONA MOON

　ヒロミちゃんの攻略６日目まで終了です♪
ほんとに選択肢迷いまくりだしヒロミちゃんがどう思ってるのかよくわからないし
でもちょっとづつ男っぽいところを主人公が目撃し始めてるので今後の展開に期待ｗｗ

４日目∥じっとしている・店員さんを呼んでもらう（スチル）

５日目∥「じゃあデートしちゃう？」・気丈に振る舞う

６日目∥断る・まず止血する

　ショーのテーマが決まり方向性も見えてきて作業しているメンバーのやる気も上がっているような気がして、今日はデザインを持ち寄りどんな衣装にするかを決める会議。
用意してくれたデザインはいくつかいいものはあるものの主人公がイメージしているものとは漠然と違う気がして、何かが足りない気がするがそれが何かどう伝えていいのか分からない。
デザインをとりあえず預ると誰も居ない教室で机に向かい眺めるが自分の描いたものも含め納得のいくものには仕上がっていなくて、ため息をついてると幸せが逃げちゃうわよとヒロミちゃんが隣にくる。
デザインを見てもらうがぱっとしないという言葉にやっぱりと肩を落としてるとおしゃれな服を見ればアイデアが浮かぶかもと言われるがそういうお店には行ったことがない主人公、今週末時間があるなら連れて行ってあげると言われてありがとうとと言うと一応先生と生徒だから他の子には内緒でと言う約束で。
約束の日曜日に待ち合わせ場所でヒロミちゃんを待ってると手を振って近付いてくるのが見えて学校じゃないからなんだか変な気分と思う主人公、行き先はデザイナーをしている友達のお店で商店街を歩きながらいつの間にかウィンドウショッピングになっている。
急に驚いた顔で建物に隠れると人差し指を主人公の口にあてて喋るなと目で訴えられどうしたんだろうと様子を伺っていると教頭が歩いてくるのが見える。
じっと教頭が無事通り過ぎるのを目をつむり祈ったがすぐ近くで足音が止まり恐る恐る目を開けるとすぐそばの紳士服を店に入っていく教頭がが見えて、ほっとしていると耳元でヒロミちゃんの声がして隣を見るとすぐ隣に顔があり息遣いや心臓の音まで聞こえそうなほどの近さに急に恥ずかしくなる。
今のうちにと目的の店へ向かうと雑誌でも見たことがあるような可愛い服や小物が置いてあって夢中で見て周る主人公、試着してみてとヒロミちゃんが奥から何着か服を選んで持ってきてくれて。
試着室に入って赤いワンピースを着てみるがファスナーに手が届かず顔だけ出して女性スタッフを呼んでほしいと言うと私が手伝ってあげようかと言われて、一応女の子なのでと言う事で店員さんを呼んでもらうことにするがすぐには来てもらえそうになくてやっぱりヒロミちゃんにと言うと簡単に男に背中見せてもいいのと冗談めかして聞かれる。
信用されてると思う事にしてとファスナーを上げてもらうと一回りして見せて思ったとおりすごくかわいいと、オーナーと話してくるから他のも色々試着してみるといいよと言って試着室を出て行き一人になると意識しないようにしていたけどやっぱりドキドキしていた主人公。
一通り試着を終えて外に出るとレジの横でヒロミちゃんはオーナーと話していて邪魔をしないように店内を見て回る事にする、レジの近くの服を見ているとオーナーに紹介されてちょっとお茶でもしてから帰ろうかとお店をあとにする。
イチゴパフェを食べながら何かいいデザインはあったと聞かれて思い返してみるがどれもまだイメージに追いついていない感じがして、それでも何か足りものが分かったような気がすると思ってると手を握られる。
背中もきれいだったけど手もきれいといわれて意識していただけに真っ赤になりながら恥ずかしいこと言わないでと言う主人公、正直な感想とマニキュアを鞄から取り出すと頑張ったごほうびにネイルアートをしてあげると言われて。
手を差し出されて引っ込めかけた手をためらいがちに重ねると胸がドキドキしてそれがはじめてネイルアートをしてもらってるからなのかヒロミちゃんに触れているからなのかわからず、自分の手を見つめる端正な顔に見惚れているとピンクのグラデーションのすてきなネイルアートが施された。
ヒロミちゃんの手もきれいだけど男の人の手なんだなと思って心の中で頭を振ると先生なんだし先生だから優しくしてくれてるだけなんだからと、マニキュアが乾いたら帰りましょうかと言われて少し切ない気持ちで席を立つ主人公。
駅につくとここでお別れと言って背を向けるヒロミちゃんにちゃんとお礼を言わなきゃと先生と言いかけて先輩ねと口元に指を立てられ、にこっと笑うとバイバーイと雑踏に消えていきネイルをじっと眺める。
一日で色んな刺激を受けて頭の中では様々なものが産声をあげようとしていてその中には禁じられた想いがあったことを主人公はまだ知らなかった。

　ヒロミちゃんと出かけてから１週間後の土曜日、家庭科部と活動部屋に集まり会議をしている。
話し合いの中で衣装のデザインが決まっていき帰りに電車で２０分ほどのところにある大きな手芸専門店に寄る事になり、店内はデパートのようにロール状の生地などが置かれていて家庭科部員たちが選んだ生地の番号をメモしていく主人公。
店員さんが見積もりを出してくれると結構な金額になったためとりあえず見積もりだけにして棗に相談する事にして、店を出ると部員は近くのコスプレショップに部長についていくと言うのでその場で別れる。
先生と歩いてる事をすっかり忘れて口寂しくてレモングミを口に入れてしまいしまったと思ってると一つ頂戴と言われて、没収しないのか聞くと共犯だからと言うヒロミちゃん。
一緒にいるとほんとに楽しいと思わず口にするとこのまま学校に戻らないで主人公とデート出来たらいいのにと言う言葉にドキッとする主人公、冗談で言っているのは分かってても予想外の言葉に鼓動が速まる。
月曜日の放課後に見積もりの最終確認で布の種類やコストを吟味しながら値段が合っているかをチェックしていて派手なコスプレの衣装が目に入り、露出も高くこれでショーに出るのはと言うとショーでは着ないと言われてほっとする。
ヒロミちゃんもこの衣装を着たらショーが中止になりかねないと話してると教頭がファッションショーの真似事かとずかずか中に入ってきて、派手なコスプレ衣装を見てショー中止だと言い出すがヒロミちゃんが生徒の私物だと言うと悔しそうな顔をする。
今度は誰の私物だと聞きながら主人公を見るとこんなも馬鹿げた服を着ようなんてロクな人間じゃないと言い出して、少し言葉が過ぎると思いますがと言うヒロミちゃんの声が低くなったような気がしていつもと様子も違い。
目上の者に向かって意見するとは口の利き方に気をつけたらどうかと言う教頭に生徒への侮辱の言葉が教育者としてはふさわしくないと思いますと、口調はおだやかだか目は笑っていなくて怯んだように教頭が一歩後ろに下がる。
中止にしないが予算は無しだと聞く耳を持たず出て行ってしまいみんな呆気に取られる中絶対に潰させねえと主人公にしか聞こえないくらいの小さな声でヒロミちゃんが言い一瞬だけだったけど眼は怖かった。
どうしたのと聞くといつものヒロミちゃんに戻っていて男言葉だったのは聞き間違いかなと思う主人公。
ヒロミちゃんと話し合って予算は商店街でカンパを募る事にしてかなりの額は集まったものの目標額には程遠く、ベンチに座ってため息をついてるとヒロミちゃんが缶ジュースを買ってきてくれてもう一頑張りと気にかけてくれるのがヒシヒシと伝わってくる。
頑張りも空しく予算が集まらなかった事を部長に話そうとするとヒロミちゃんと教頭が教室の入り口に立っていて、匿名の資産家からショーを開くにあたっての寄付金が舞い込み学校側としては断わるわけにもいかずと言いよどむ教頭に代わってヒロミちゃんがショーは開催することなったと続ける。
ヒロミちゃんは正体を知っているようにも思えてヒミツと言う笑顔が引っかかったが今は準備の方が先だと思う主人公だった。

　ある資産家から資金援助を受けられる事になり悩み事がひとつ解決してショーに一歩近付いたが肝心の学園祭はまだ学校から許可が下りていない。
そのために今日は生徒会を交えての会議と言う事で不安になる主人公だったが恵人は学園祭を絶対中止になんかさせないから心配するなと、でもというとショーはほぼ開催が決まっていて学校はそれを無下には出来ないから大丈夫だと思うよと他のメンバーも励ましてくれる。
会議室には生徒会のメンバーや先生がすでに集まっていて恵人は学園祭を開催する意義や意気込みを話していく、幸人に予算と企画の数があわないと指摘されてファッションショーは外部からの寄付があるため中止になれば後援者との関係にひびが入るかもしれないと恵人がくぎを刺す。
学園祭は開催する方向で会議が終わりＧフェスのメンバーは打ち上げに行くから一緒に行こうと誘われ、ヒロミちゃんも伝えておくからと言ってくれるが家庭科部には直接伝えたいと断わる。
結果を伝えると部員は衣装作りに力が入ると喜んでくれて今日の分を終わらせると今度は予定の調整やステージのアイデア、協賛してくれるお店のリスト作りをしようと美術準備室へ、日が傾いてるが少しでも作業を進めたくて開催が決まってやる気が増してるのかもしれないと思う。
夢中で作業をしているとやっぱり残ってたとヒロミちゃんがお茶と栗ドラ焼きを差し入れてくれて二人でささやかな打ち上げをする事に、すっかり遅くなってしまい何度も帰り道に気をつけるように言われて校門のところで別れると足早に駅に向かう。
大丈夫とは言ったもののやっぱり暗い道は一人だと心細いなと思ってると男が不意に目の前に現れて学校への道を聞かれる、来た道を指差そうとするといきなり腕をつかまれ怖くなって無我夢中で脛を蹴ると男が怯んだすきに逃げ出す主人公。
追いかけてくる男を撒こうと走り回ってると余計に人気のないほうへ来てしまい何度目かの角を曲がったところで行き止まりになってしまい、男がポケットから銀色の刃物のようなものを取り出すと恐怖で声も出せずに震え心の中で誰か助けてと目をつむった。
女の子を誘うのにそのやり方は感心しないと聞き慣れた声が目を開けると男の向こう側にヒロミちゃんが立っていて、主人公からは顔は見えなかったが刃物を持って襲い掛かる男に物騒なモノは引っ込めなさいよという声はいつもより低く雰囲気も普段と違っていて。
逆上した男が今度は主人公に刃物を振り上げかばって伸ばした腕に血がジワジワと滲んでこれ以上は傷害罪じゃすまないと言う言葉に男が逃げていき、緊張の糸が切れて座り込んだ主人公の頭を包み込むように抱いてもう大丈夫と落ち着かせてくれる。
落ち着いてくると腕の傷が目に入りこのくらい大丈夫と言われるが手当てだけはさせてとドラッグストアで消毒薬とガーゼを買い近くの公園に入る、手当てをしたことがなくてどうしようと思いながらガーゼに消毒液をしみこませてから傷をぎゅっと押える。
主人公が無事で良かったと言うヒロミちゃんに何度も謝ると嗚咽が込み上げてきて頭にぽんと手を乗せて悪いのは全部あの男でしょと言う声が優しい。
落ち着くのを待って家まで送ってくれると警察には伝えておくと言いどうしてあそこにいたのかとかナイフをよけたときの身のこなしが場慣れしているように見えたこととかはわからずじまいだった。

[3回]